創業者ストーリー

異なる世界を横断し、新たな価値を創造する

私のキャリアは、企業の中核を支えるシステム開発から始まりました。 ERPという、企業活動の心臓部とも言える領域で、複雑な業務プロセスを緻密に設計・実装。 そこで実感したのは、見えにくい価値を可視化し、組織そのものを動かしていく——そんなテクノロジーの力でした。

その後は、外資系コンサルティングファームへとフィールドを移し、 テクノロジーを駆使した企業変革のプロジェクトに数多く携わってきました。 主に製造業を中心に、デジタル技術を活用して新たな価値を創出。 本質を見極め、最適な解を導き出す論理的思考力と、 変化を前向きに楽しむ姿勢は、このフェーズで大きく鍛えられました。

ビジネスマンとして奮闘する一方で、私にはもう一つの側面があります。 団体への楽曲提供、オリジナル曲でのバンド大会優勝、執筆した小説はFMラジオで朗読され、 絵画作成やインタラクティブゲーム制作まで——ビジネスと並行してクリエイターとしてジャンルを横断。 論理と感性、この両極を自在に行き来することで、独自の視点と創造力を磨いてきました。

気づけば香水コレクター、そして探求者へ

中学生の頃から香水に興味を持ち始め、気になるものを少しずつ買っては棚に並べていました。 ある日、ふと我に返ると、部屋の棚がボトルで埋め尽くされている光景に驚きました。 「こんなに集めて、私はいったい何をしているんだろう？」と。

その瞬間、はっきりと気づいたのです——私は香りそのものが好きなんだと。 お気に入りの香りを身につけると、気分が明るくなったり、 落ち込んだ気分をふっと軽くしてくれたり、なんとなく「大丈夫」と思わせてくれたり。 そんな個人的な体験から、香りの心理効果や嗅覚に関する研究論文を読み漁るようになりました。

そこで出会ったのは、私が感じていたことが科学的エビデンスとして証明されているという事実。 プルースト効果、アロマセラピーの臨床研究、嗅覚と脳の直接的な繋がり—— 香りが記憶の想起や感情調節、さらには認知機能にまで影響を与えることが、 きちんと研究されていたのです。

「香りには、人の心理に確かな効果がある。なら、この力で人々の日常を少しでも豊かにできるはずだ」 ——そう確信した瞬間から、私の新たな挑戦が始まりました。

CAVTOが目指す、香りの新次元

たとえば、朝の気分をそっと持ち上げてくれる香り。 疲れた夜に、明日を迎えるためのやさしいエネルギーをくれる香り。 香りは、ただの装飾ではなく、人生そのものを彩るツールになり得ると私は考えています。

CAVTOは、テクノロジーで培った論理的思考と、アーティストとしての繊細な感性を融合させ、 まだ誰も体験したことのない香りの世界をデザインします。 香りの構造をデータで読み解き、心を動かす調合は感性で選ぶ。 理性と感性のせめぎ合いから、真に価値あるものが生まれると信じています。

特別な日だけでなく、なんでもない日にこそ寄り添える香りを。

香りが好きなあなたにも、これから出会う誰かにも。CAVTOは、毎日の『ちょっといい気分』をつくるために、そっと寄り添う香りをお届けします。

Cavto合同会社
代表　木村梨々華